2016年6月3日金曜日

黒…しゅ、シュヴァルツ!!!

こんにちは、自分の中で一月に一回は更新しようというルールがあったのですがなかなか忙しくて先月は更新サボってしまってやや罪悪感です。

さて前回の記事で紹介したように最近はシリアがアツいです。SOCOMやJSOCから多くのSOFが投入されているのでしょう。
しかし個人的に注目しているのがイラク。ここ数年はISILとの間で都市を奪還して奪われて…を繰り返しています。(ちなみにこういうところで今現在の情勢が確認できるので是非チェックして下さい。)もちろんイラク軍の多大な努力によって奪還作戦の数々がなされているわけですが、米特殊部隊の介入がもちろんあります。(前にもこんなことを書いた気が?)それについては後ほど。

今回の記事の主となる目的はイラク軍の特殊部隊を軽く整理・解説していくことです。
最近メディア露出が増えて何かとISOFという単語を見かけるようになりました。まずはそれから。

参考[2]
ISOFは1st Special Operations Brigade(以下SOB)と2nd SOBの2旅団から成り、バグダードに置かれた1st SOB傘下に1st Commando Battalion(以下BN), 2nd ICTF (Iraqi Counter-Terrorism Force)BN, 3rd Support BN, 5th Recce BNの4大隊から組織されています。
1st CDO BNは2006年に結成されたイラクの最初のCommandoである36th Commando BNが2009年に改名されたもので、A Company(以下co.)からD co.までの4中隊から成ります。この下の小隊はどのように構成されているのでしょうか?具体的にはわからなかったのですが、36th Commando BNは5th SFGが組織する手助けを結構したようなので[1]案外ODAと似た構成になっているのかもしれません。
2nd SOBは6th BNがバスラ、7th BNがモスル、8th BNがバクーバ、9th BNがアルアサドの4都市に位置し、1st SOBと同じくこの4大隊から成るようです。各大隊はイラク各地域の偵察分遣隊・対テロリズム機関に指定されています。米陸SFの担当地域みたいなものです。そして各々はGarrison Support UnitとしてISOFの後方支援(恐らく1st SOBに所属のISOFのサポート)の役目も果たします。

ISOFの中にはGold Division/Gold Bandと呼ばれる軍団(日本では黄金旅団と呼ばれることが多い?)が存在するようです。所属の旅団・大隊・具体的な規模については調べきれなかったのですが、イラク各地のISとの戦いで戦果を収めているようです。

ISOF Gold Bandの兵士。中央の兵士の右肩についているのが黄金旅団のパッチ
やっと言いたかった事が言える! [1]からわかるように、1st BN(36th BN)は5th SFGが深く関わっているようですが、これは2nd BNのICTFにも言えるようです。特にICTFはA/1/5のCIFとの関わりが強かったと。(調べたところB/2/3も関わってるぽいです。確かに元3rdのFieldcraftさんはそういう画像を沢山あげていました)発足から恐らく現在まで(!)行動をともにしているようです。(さすがに米軍のイラク撤退時は一時退却したでしょうが)

ICTFのパッチをMAPにつけているA/1/5の兵士

5thかどうかはわかりませんが、ISOFのスナイパーであったIssa氏が亡くなったときにアップロードされた画像にもそれらしき人々が写っています。


こちらはISOFに合わせた黒BDUを着用しています。(どうでもいいですが自分のUOC-Tの元ネタのひとつです)
このように米軍側にもイラク要素を匂わせるのはよくあることなのですが、イラク側もNous Defionsのロゴを使ったパッチを着用するなど相当影響を受けています。当たり前か


うーんマルチカム…サイドアームがグロックっぽいしミリタリーじゃないような気も…


組織構成的にはIGFC(Iraq Grand Forces Command)や、CIF的にはイラク警察系のERU(Emergency Responsible Unit)にも触れるべきなのでしょうがもうつらいのでここまでとします。気が向いたら調べます。
ということで自分は私服にフル装備より黒服フル装備がしてみたいなーって記事でした。
読んでいただいて、ありがとうございました。




湿っぽいアメリカのオルタナはサイコー